2017.5.29 起業時のお金の悩みその1

起業しようとしているあなたはおそらく開業資金のことで悩まれていることと思います。

ある程度貯金はしたが、最初は何かと物入りで・・・簡単に商品は売れないだろうし・・・

金融機関は果たしてお金を貸してくれるのか・・・不安や悩みはつきません。

それでは起業のときにお金はいくら必要なのでしょうか?

今回は、独立や新規事業を考えている個人事業者を中心に、開業資金の計画をある程度

想定できるよう、どんなお金が必要かをお話ししていきます。

 

① まず何にお金が必要なのでしょうか?

・事業計画をよく考えましょう。
・・・「どうやって商品・サービスを売るか」
   「何にお金を使うか」

 

② そのお金はあらかじめ調達が必要でしょうか?

→そのお金はいつ必要になるのでしょうか?

開業までに必要な資金は・・・お金をあらかじめ用意しなければなりません。

例えば・・・

1、設備費

・店舗や事務所を借りる際の保証金や権利金
・備品の購入資金
・商品や製品の開発資金
・会社設立費用・・・など

2、開業費用
・開業時の広告費、求人費、消耗品費
・開業までの人件費
・開業当初の仕入資金
・生活費・・・など

・開業後に必要な資金は・・・お金をあらかじめ用意する必要はありません。

→なぜならばそれは売上から支払うべきものだからです。

例えば・・・

・人件費、商品や材料の仕入
・家賃や消耗品費
・その他商売を行うにあたっての費用
・借入金の返済・・・など

(例外)
1、事業を行ううえでの運転費用
→目安は売上1か月分です。

2、赤字分の補てん
→起業時は売り上げが軌道に乗るまでは赤字です。

3、製造業など資金回収に時間がかかる場合は、その間の人件費なども必要です。

 

③ いくら必要なのかを計算しよう

実際に見積もりを取って調べることで1つ1つにいくらかかるか検討をつけます。

また1年分くらい(最低6か月くらい)の予備費を計上します。
もしくは援助してくれる親や親族に頼るということもできるかもしれません。

少なめなら

必要額=開業までに必要な資金+事業を行う上での運転資金+赤字補てん資金+予備費

600万円=300万円+100万円+100万円+100万円

などといったところでしょうか。

日本生活金融公庫の「2013年度新規開業実態調査」によれば開業費用の平均値は1,195万円、中央値は690万円となっています。

 

④ 必要な資金を減らそう

・本当に開業に必要なもののみ支出する。
→あとで追加投資すれば良いものもあるかもしれません。

・できるだけ安いものを使いましょう。
→相見積もりをとる、中古品を探す、借りることで開業資金を低く抑えられるでしょう。

・開業資金が少なくて済むような商売の仕組みを工夫しましょう。

・他人と連携し共同で事業を始めることで自分の資金負担は減ります。

いかがでしょう。
起業時に必要なお金について少しイメージが湧いてきたでしょうか。

当然ですが結構たくさんのお金がかかります。
次回はどうやってお金を集めるかをお話ししたいと思います。

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